まずは前回の解答から。

Q3-1.
現在のスタンダードでの話である。
1.本来マジックのルールでは存在しない、「クリーチャーがクリーチャーに攻撃される」という状況が発生しうるのだが、その状況はどういう状況だろうか。
2.その攻撃に対するブロックとして考えられるケースと、それぞれのケースにおいて戦闘ダメージが解決されるとどういう処理が行われるのかを考えてみよう。


1.マジックのルールにおいて攻撃先となり得るのはプレイヤーかプレインズウォーカーである。前者はクリーチャーになり得ないので、後者をクリーチャーにすれば良い。
現在のスタンダードでは《液鋼の塗膜》でアーティファクト化した後、《ボーラスの工作員、テゼレット》の-1能力で5/5にすればそのプレインズウォーカーは「アーティファクト・クリーチャー・プレインズウォーカー―××」になるため、クリーチャーがクリーチャーに攻撃されるという状況になり得る。

2.A:自分自身がブロックする、B:他のクリーチャーでブロックする、C:ブロックしないの3通りがあり得る。
C、Bについては、ダメージ自体は通常のプレインズウォーカーに対する攻撃と同様に処理されて与えられる。但し、ダメージの結果として忠誠カウンターが取り除かれることに加えてダメージを負うので、接死を持つ発生源からのダメージや5点を超えるダメージが与えられた場合は、忠誠カウンターが残っていようとも「破壊」される。また、感染や萎縮を持つ発生源からのダメージに関してはダメージを負うのではなく、-1/-1カウンターが置かれる(もちろん同数の忠誠カウンターは取り除かれる)。
Aに関しては、攻撃クリーチャーについて更にa:パワーが4以下の場合 b:パワーが5以上の場合or接死を持つ場合 c:パワーが6以上or接死を持ち、かつトランプルを持つ場合 の3通りに分岐する。
aの場合、パワー分の忠誠カウンターが取り除かれ、かつパワー分のダメージを負う。攻撃クリーチャーは5点のダメージを負う。忠誠カウンターが0になっていれば状況起因処理で墓地に置かれる。
bの場合、パワー分の忠誠カウンターが取り除かれ、また致死ダメージを受ける。攻撃クリーチャーは5点のダメージを負う。このプレインズウォーカーは破壊され、また忠誠カウンターが0になっていれば同時に状況起因処理によって墓地に置かれる(実質的には1回墓地に置かれるだけだが、再生が可能かどうかなどの差がある)。
cの場合、(普通にダメージを割り振った場合)まず5つの忠誠カウンターが取り除かれ、同時に5点のダメージを負い、更にパワーから5を引いた分のダメージがプレインズウォーカーに割り振られるため更にその数の忠誠カウンターを取り除く(これらは同時に行われる)。このプレインズウォーカーは破壊され、また忠誠カウンターが0になっていれば同時に状況起因処理によって墓地に置かれる(実質的には1回墓地に置かれるだけだが、再生が可能かどうかなどの差がある)。例えば、《原始のタイタン》で忠誠カウンターが8の《ギデオン・ジュラ》に攻撃した場合、彼は5点のダメージを負った5/5のクリーチャーであるとともに5+1個の忠誠カウンターが取り除かれ、残りは2になる。
最終的な処理としてはbとcは同一だが、感染や萎縮を持つ場合の処理等で若干の違いが起きる場合がある。


さて、それでは今日の問題。

Q4-1.
あなたはM12のリミテッドをプレイしている。
あなたは《神盾の天使》をコントロールしており、その能力で同じくあなたがコントロールする《大いなるバジリスク》を指定している。両者のコントロールは戦場に出て以降動いていない。
この状況で、対戦相手は《酸のスライム》で攻撃してきたため、《大いなるバジリスク》でブロックした。ブロック指定後に対戦相手は《酸のスライム》を対象に《歯止め》を唱え、解決時に緑を指定した。
戦闘終了後、対戦相手は《神盾の天使》を対象に《垂直落下》を唱え、解決された。

さあ、あなたの《大いなるバジリスク》は破壊されるか否か?

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索