【ルーリングコラム】複数のイベントを起こす呪文-1-
2011年9月9日 TCG全般まずはこの間の回答から。
答:5/5で能力を持たない、「細菌」という名前の青のカエル・クリーチャー・トークンである。
種類別を順に適用していけば、正しい答が導ける。
・まず、第4種である「カエルである」が適用される。これにより、このトークンのサブタイプは細菌からカエルに上書きされる。
但し、CR110.5cの規定により、クリーチャー・タイプが変更されても名前が変わることはない。結果、「細菌」という名前のカエルになる。
・ついで、第5種の「青である」が適用される。
・第6種は、今まで「警戒と絆魂を持つ」という《殴打頭蓋》由来の効果が適用されていたが、タイムスタンプ順で「能力を持たない」という《蛙変化》の効果で上書きされる。
・第7種bの「1/1である」という《蛙変化》の効果が適用されるが、《殴打頭蓋》の修整は第7種cであり、そのまま適用され続ける。結果、1/1に+4/+4の修整が入り、5/5になる。
さて、それでは今日のお話。
この問題を考えるときの要点は、「打ち消す」「手札に戻す」というイベントがどういう順番で起きるかだ。
《悪疫》などもそうだが、一つの呪文が複数のイベントを起こすケースはままある。
《大量破壊》の「破壊する」と言うイベントは1つだけ(破壊するモノは4つあるが)なのだが、《悪疫》の場合失わせるリソースごとに4つのイベントが独立して起こることになる。l
そして、複数のイベントが独立して起こる場合、それらには「順番」が影響することになる。
基本的に、その順番は書かれている順番で適用されることになる。
では、問題に戻ろう。
この《謎めいた命令》は、打ち消しとバウンスという2つのイベントを起こすが、打ち消しの方が先に書かれているので、先に解決される。
そのため、打ち消しというイベントが起きた時はまだ《ムルタニの存在》は戦場にあり、結果能力が誘発する。あなたはカードを引ける。
もしこれが逆の順番に書かれていたとしたら、打ち消しというイベントが起きる時には既に《ムルタニの存在》が戦場を離れている筈で、能力は誘発しなくなる。
それでは、今日の問題に入ろう。
例題:《殴打頭蓋》を装備した0/0の黒の細菌・クリーチャー・トークンが《蛙変化》した。
解決後のこのクリーチャーの特性を述べよ。
(回答は次のルーリングコラムの時にでも)
答:5/5で能力を持たない、「細菌」という名前の青のカエル・クリーチャー・トークンである。
種類別を順に適用していけば、正しい答が導ける。
・まず、第4種である「カエルである」が適用される。これにより、このトークンのサブタイプは細菌からカエルに上書きされる。
但し、CR110.5cの規定により、クリーチャー・タイプが変更されても名前が変わることはない。結果、「細菌」という名前のカエルになる。
・ついで、第5種の「青である」が適用される。
・第6種は、今まで「警戒と絆魂を持つ」という《殴打頭蓋》由来の効果が適用されていたが、タイムスタンプ順で「能力を持たない」という《蛙変化》の効果で上書きされる。
・第7種bの「1/1である」という《蛙変化》の効果が適用されるが、《殴打頭蓋》の修整は第7種cであり、そのまま適用され続ける。結果、1/1に+4/+4の修整が入り、5/5になる。
さて、それでは今日のお話。
Q6-1.
あなたは《ムルタニの存在》をコントロールしている。
あなたが《踏み荒らし》を唱えたが、対戦相手は対応して《謎めいた命令》を、《踏み荒らし》の打ち消しと《ムルタニの存在》のバウンスを選択し唱えた。
さて、この《謎めいた命令》の解決後にあなたはカードを引けるだろうか?Multani’s Presence / ムルタニの存在 (緑)
エンチャント
あなたが唱えた呪文が打ち消されるたび、カードを1枚引く。Cryptic Command / 謎めいた命令 (1)(青)(青)(青)
インスタント
以下の4つから2つを選ぶ。「呪文1つを対象とし、それを打ち消す。」「パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。」「あなたの対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。」「カードを1枚引く。」
この問題を考えるときの要点は、「打ち消す」「手札に戻す」というイベントがどういう順番で起きるかだ。
《悪疫》などもそうだが、一つの呪文が複数のイベントを起こすケースはままある。
《大量破壊》の「破壊する」と言うイベントは1つだけ(破壊するモノは4つあるが)なのだが、《悪疫》の場合失わせるリソースごとに4つのイベントが独立して起こることになる。l
そして、複数のイベントが独立して起こる場合、それらには「順番」が影響することになる。
基本的に、その順番は書かれている順番で適用されることになる。
では、問題に戻ろう。
この《謎めいた命令》は、打ち消しとバウンスという2つのイベントを起こすが、打ち消しの方が先に書かれているので、先に解決される。
そのため、打ち消しというイベントが起きた時はまだ《ムルタニの存在》は戦場にあり、結果能力が誘発する。あなたはカードを引ける。
もしこれが逆の順番に書かれていたとしたら、打ち消しというイベントが起きる時には既に《ムルタニの存在》が戦場を離れている筈で、能力は誘発しなくなる。
それでは、今日の問題に入ろう。
Q6-2.
あなたは、《ファングレンの匪賊》《ダークスティールの城塞》《活力の力線》《分裂するスライム》《マイコシンスの格子》をコントロールしている。
以下の各呪文が解決された後、あなたは最大何点のライフを得る事ができるか。
・《神の怒り》
・《アクローマの復讐》
・「すべてのアーティファクトを破壊する。」「点数で見たマナ・コストが4以上のすべてのクリーチャーを破壊する。」が選択された《質素な命令》
・「点数で見たマナ・コストが3以下のすべてのクリーチャーを破壊する。」「点数で見たマナ・コストが4以上のすべてのクリーチャーを破壊する。」が選択された《質素な命令》
・X=2の《死の雲》Fangren Marauder / ファングレンの匪賊 (5)(緑)
クリーチャー ― ビースト(Beast)
いずれかのアーティファクト1つが戦場からいずれかの墓地に置かれるたび、あなたは5点のライフを得てもよい。
5/5Darksteel Citadel / ダークスティールの城塞
アーティファクト 土地
ダークスティールの城塞は破壊されない。(破壊効果や致死ダメージによって破壊されない。)
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。Leyline of Vitality / 活力の力線 (2)(緑)(緑)
エンチャント
活力の力線があなたのゲーム開始時の手札にある場合、あなたはそれが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
あなたがコントロールするクリーチャーは+0/+1の修整を受ける。
いずれかのクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得てもよい。Mitotic Slime / 分裂するスライム (4)(緑)
クリーチャー ― ウーズ(Ooze)
分裂するスライムが死亡したとき、緑の2/2のウーズ(Ooze)・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。それらは「このクリーチャーが死亡したとき、緑の1/1のウーズ・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。」を持つ。
4/4Mycosynth Lattice / マイコシンスの格子 (6)
アーティファクト
すべてのパーマネントは、そのタイプに加えてアーティファクトである。
戦場以外にあるすべてのカード、すべての呪文、すべてのパーマネントは無色である。
プレイヤーは、マナをすべての色のマナであるかのように支払ってもよい。Wrath of God / 神の怒り (2)(白)(白)
ソーサリー
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。Akroma’s Vengeance / アクローマの復讐 (4)(白)(白)
ソーサリー
すべてのアーティファクトと、すべてのクリーチャーと、すべてのエンチャントを破壊する。
サイクリング(3)((3),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)Austere Command / 質素な命令 (4)(白)(白)
ソーサリー
以下の4つから2つを選ぶ。「すべてのアーティファクトを破壊する。」「すべてのエンチャントを破壊する。」「点数で見たマナ・コストが3以下のすべてのクリーチャーを破壊する。」「点数で見たマナ・コストが4以上のすべてのクリーチャーを破壊する。」Death Cloud / 死の雲 (X)(黒)(黒)(黒)
ソーサリー
各プレイヤーはX点のライフを失う。その後各プレイヤーはカードをX枚捨てる。その後各プレイヤーはクリーチャーをX体生け贄に捧げる。その後各プレイヤーは土地をX個生け贄に捧げる。
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