まずは先週の回答から。

Q6-2.
あなたは、《ファングレンの匪賊》《ダークスティールの城塞》《活力の力線》《分裂するスライム》《マイコシンスの格子》をコントロールしている。
以下の各呪文が解決された後、あなたは最大何点のライフを得る事ができるか。
・《神の怒り》
・《アクローマの復讐》
・「すべてのアーティファクトを破壊する。」「点数で見たマナ・コストが4以上のすべてのクリーチャーを破壊する。」が選択された《質素な命令》
・「点数で見たマナ・コストが3以下のすべてのクリーチャーを破壊する。」「点数で見たマナ・コストが4以上のすべてのクリーチャーを破壊する。」が選択された《質素な命令》
・X=2の《死の雲》

上から順に10点20点20点12点12点
《死の雲》の解決地、土地として《ダークスティールの城塞》を生け贄に捧げるときには既に《ファングレンの匪賊》が戦場に居ない。
また、4番目と5番目の場合《活力の力線》が戦場に残るため、《分裂するスライム》のPIG能力が解決されたあとでトークンが戦場に出たことによってライフを得ることが出来る。


今回のテーマは、今週のFNMで受けた質問から。
「《倦怠の宝珠》が出ています。既に戦場に出ている同盟者の能力は誘発しますよね?」というもの。

《倦怠の宝珠》
{2}
アーティファクト
戦場に出るクリーチャーは能力を誘発させない。

新たなるファイレクシアのFAQには、
・《倦怠の宝珠》は、クリーチャー自身が持つ戦場に出た時の能力を止め、またいずれかのクリーチャーが戦場に出た時に誘発する能力を止める。
・誘発イベントは「“クリーチャーが”戦場に出た」という表記に限らない。例えば、《精力の護符》は「パーマネントが1つあなたのコントロール下でタップ状態で戦場に出るたび、それをアンタップする。」を持っている。この状況で、クリーチャーがあなたのコントロール下でタップ状態で出た場合、《精力の護符》は誘発しない。一方この状況で、(クリーチャーでない)土地があなたのコントロール下でタップ状態で出た場合、《精力の護符》は誘発する。

と書かれている。
これは、英語表記(オラクル)を読めば分かりやすいだろう。

Torpor Orb (2)
Artifact
Creatures entering the battlefield don’t cause abilities to trigger.

"A creature entering the battlefield doesn’t trigger its abilities"とか、そういうような感じで"its"という風に書いてあった場合は、その戦場に出たクリーチャー自身の能力しか止められない。

だが、倦怠の宝珠の場合はそうではない。「クリーチャーが戦場に出た」というイベントによって誘発する筈の誘発型能力全てを止めるのだ。
分かり易く言えば、「戦場に出るというイベントを隠して、いつの間にか出てくる」ようなものになる。
同盟者は他の同盟者が出ても全く気づけないし、魂の管理人や活力の力線も誘発せずライフを得られない。また、《精力の護符》も錆びた歩哨を起こせないということになる。

一言で言えば、「同盟者は乙る」ってことで。

今回は問題なしで。

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