【翻訳】MTR/IPG更新(ただし概略のみ)
2011年12月21日 TCG全般 コメント (2)ということで、昨日の記事で軽く書いたMTR/IPGの変更点をざっとダイジェストで。
詳細はどうせてすちー先生とかがやってくれるさ!(丸投げ
【MTR】
・1.4 参加資格
旧:プレイテスター、レビュアー、その他カードセットに関する知識を有するビジネス・パートナーは、そのセットのプレリリース・イベントでプレイできない。
新:プレイテスター、レビュアー、その他カードセットに関する知識を有するビジネス・パートナーは、その知識を有するカードセットのリリース後25日経過まで、そのセットを含むフォーマットの大会に参加できない。
プレリ限定でなく、その他のイベントについても25日間の制限がついたようです。
公式とかでプレビュー記事を書くような人は、発売後25日間(実質3週間)の間にある大会(プレリ・発売記念及びPE等)に出られなくなるので、プロプレイヤーがよりプレビューから降りるんじゃないかしら。
・【重要】2.10 イベントからの退出
新(追加):スコアキーパーに通知せずにドロップすることを繰り返すプレイヤーはDCIの調査対象となり、出場停止を含む処分の対象となり得る。
GPのサイドイベントに同時エントリーしてNo Show常習するような悪質極まりないPWP稼ぎに対する一定の抑止力になりそうです。
・2.11 電子機器
マッチ中に加え、ドラフト中やデッキ構築中の電子機器の使用にも制限がかかるようになります。
・3.2 形式とレーティング区分
旧レーティングシステムが正式に無くなります。
・10.4 組み合わせのアルゴリズム
Top8のシングルエリミ組み合わせについて「推奨」の組み合わせ方法が追加されました。
【IPG】
・【重要】1.4 Optional Abilities【選択的能力(仮訳)】 新章追加
所謂「~してもよい」誘発に加え、下記のような誘発型能力及び戦場に出る際の置換効果は【選択的能力】と定義され、競技REL及びプロRELにおいてそれらを忘れた場合はしなかったものとして扱われることになります。
選択的能力の例は、解決の結果としてこれらに該当するイベント「のみ」が起きるものです:
・あなたがライフを得るか、対戦相手がライフを失う
・カードを引くことを含め、あなたのライブラリーや墓地、追放領域から戦場やあなたの手札にカードが移動する
・対戦相手の手札や戦場から、ライブラリーや墓地、追放領域にカードが移動する
・パーマネントをあなたのコントロール下で戦場に出したり、パーマネントのコントロールを得たりする
・あなたのコントロールするパーマネントの上に、+X/+Xカウンターなど有利な効力をもつカウンターを置く
・あなたのコントロールするクリーチャーに+X/+Xの修整を与えたり、有利な能力を与えたりする
・対戦相手のコントロールするパーマネントを破壊したりタップしたり追放したりダメージを与えたり-X/-Xの修整を与えたりする。もしその能力があなたのコントロールするパーマネントにも効果を及ぼされる場合は該当しない。
・あなたが追加のターンやフェイズを得る
・対戦相手が唱えた呪文のみを打ち消す
全てのプレイヤーに効力を及ぼすもの(例:《吠えたける鉱山》)などは選択的ではありません。
一般的にいって、「競技やプロRELであなたが有利になる誘発を忘れた場合、今までは"Must誘発"であったものも戻ってこなくなります」という変更です。
現スタンでいうと、赤祭殿や白祭殿の能力は「あなたのコントロールするパーマネントの上に有利な効力をもつカウンターを置く」ことに該当するため、選択的能力として扱われます。
一方、《皮裂き》の能力は対戦相手だけでなくあなたのクリーチャーも対象に取れるため、例外に該当し選択的能力とは扱われません。
・【重要】3.1 誘発忘れ
上記に伴い、Must能力の一部も選択的能力に該当する場合はその通り扱われ、誘発忘れの警告は出なくなります。
また、追加措置として「ターン周期内に発覚した誘発忘れは、発見された時点でスタックの一番下に置かれる」ように変更されます。現行ルールではスタックの一番上でしたが、新ルールでは一番下に入ります。そのため、現時点でスタックにあるオブジェクトを全て解決した後で忘れられた誘発型能力を解決することになります。
(そのときにもう一度忘れることがありそうな気がしないでもない)
・3.5 ゲーム開始時の引き間違い
ゲーム開始後でも、何らかのリーガルなアクションが起きるまで(普通はセットランドでしょう)の間に気づければ「過剰なカードを引いた」ではなく「ゲーム開始時の引き間違い」として扱われることが明記されました。
・【重要】3.7 違反の見逃し
3.1の変更に関連し、新ルールにおいてプレイヤーは、対戦相手の誘発型能力について注意する義務が無くなりました。そのため、「対戦相手の誘発忘れに気づけなかった」場合でも「違反の見逃し」には該当しなくなります。
(昨日の日記で書いたことはコレに関連しています)
「対戦相手が誘発を忘れたとしても指摘する義務が無くなった」ことから、対戦相手の誘発忘れに気がついても「意図的にジャッジを呼ばない」事が認められるように読めます。例えば対戦相手が赤祭殿の誘発を忘れたことに気づいた上で、「(追加措置でその能力がスタックに入れられなくなる)ターン周期経過後まで待ってから、相手に【警告】(及び格上げのGL)の罰則が出る事を期待してジャッジを呼ぶ」行為も、新ルールでは「イカサマ―詐欺行為」にならない可能性が高いです。
(偉い人からの追加の説明がない限りはこの解釈であっている模様ということで)
なお、昨日も書きましたがこのルールの発効は1月1日からです。Limits/Finalsではまだ対戦相手の誘発忘れに関してあなたは指摘する責任を有していますし、意図的に有利を得る目的で見逃した場合は「イカサマ―詐欺行為」で失格処分を受けることになります。ご注意ください。
・4.3 遅いプレイ
意図する結果及びループを行う回数を宣言せずに、ループするプレイを繰り返した場合、それは今後遅いプレイとして扱われます。
また、「ライブラリーの中身がエルドラージ2枚になるまで繰り返します」のような、「不確定な要素を含むループの終了点宣言」が認められない事も明記されました。そのようなループを手動で行おうとした場合、遅いプレイに該当します。
・4.7 意思疎通規定違反
プレイヤーの意思疎通についての理念が詳述されました。
・プレイヤーは、情報の種別(MTR4.1参照)に関係なく、ジャッジの質問には全て答えなければならない。この際、プレイヤーはテーブルを離れて答えることを要求することができる。
・プレイヤーは類推情報及び共有情報について、誤った情報を提供してはならない。
・プレイヤーは共有情報について、完全かつ誠実に答えなければならない
多分、一般的なコミュニケーションエラーの問題を《Player Communication Violation》で警告出すジャッジが多発したからだと思われる変更。
詳細はどうせてすちー先生とかがやってくれるさ!(丸投げ
【MTR】
・1.4 参加資格
旧:プレイテスター、レビュアー、その他カードセットに関する知識を有するビジネス・パートナーは、そのセットのプレリリース・イベントでプレイできない。
新:プレイテスター、レビュアー、その他カードセットに関する知識を有するビジネス・パートナーは、その知識を有するカードセットのリリース後25日経過まで、そのセットを含むフォーマットの大会に参加できない。
プレリ限定でなく、その他のイベントについても25日間の制限がついたようです。
公式とかでプレビュー記事を書くような人は、発売後25日間(実質3週間)の間にある大会(プレリ・発売記念及びPE等)に出られなくなるので、プロプレイヤーがよりプレビューから降りるんじゃないかしら。
・【重要】2.10 イベントからの退出
新(追加):スコアキーパーに通知せずにドロップすることを繰り返すプレイヤーはDCIの調査対象となり、出場停止を含む処分の対象となり得る。
GPのサイドイベントに同時エントリーしてNo Show常習するような悪質極まりないPWP稼ぎに対する一定の抑止力になりそうです。
・2.11 電子機器
マッチ中に加え、ドラフト中やデッキ構築中の電子機器の使用にも制限がかかるようになります。
・3.2 形式とレーティング区分
旧レーティングシステムが正式に無くなります。
・10.4 組み合わせのアルゴリズム
Top8のシングルエリミ組み合わせについて「推奨」の組み合わせ方法が追加されました。
【IPG】
・【重要】1.4 Optional Abilities【選択的能力(仮訳)】 新章追加
所謂「~してもよい」誘発に加え、下記のような誘発型能力及び戦場に出る際の置換効果は【選択的能力】と定義され、競技REL及びプロRELにおいてそれらを忘れた場合はしなかったものとして扱われることになります。
選択的能力の例は、解決の結果としてこれらに該当するイベント「のみ」が起きるものです:
・あなたがライフを得るか、対戦相手がライフを失う
・カードを引くことを含め、あなたのライブラリーや墓地、追放領域から戦場やあなたの手札にカードが移動する
・対戦相手の手札や戦場から、ライブラリーや墓地、追放領域にカードが移動する
・パーマネントをあなたのコントロール下で戦場に出したり、パーマネントのコントロールを得たりする
・あなたのコントロールするパーマネントの上に、+X/+Xカウンターなど有利な効力をもつカウンターを置く
・あなたのコントロールするクリーチャーに+X/+Xの修整を与えたり、有利な能力を与えたりする
・対戦相手のコントロールするパーマネントを破壊したりタップしたり追放したりダメージを与えたり-X/-Xの修整を与えたりする。もしその能力があなたのコントロールするパーマネントにも効果を及ぼされる場合は該当しない。
・あなたが追加のターンやフェイズを得る
・対戦相手が唱えた呪文のみを打ち消す
全てのプレイヤーに効力を及ぼすもの(例:《吠えたける鉱山》)などは選択的ではありません。
一般的にいって、「競技やプロRELであなたが有利になる誘発を忘れた場合、今までは"Must誘発"であったものも戻ってこなくなります」という変更です。
現スタンでいうと、赤祭殿や白祭殿の能力は「あなたのコントロールするパーマネントの上に有利な効力をもつカウンターを置く」ことに該当するため、選択的能力として扱われます。
一方、《皮裂き》の能力は対戦相手だけでなくあなたのクリーチャーも対象に取れるため、例外に該当し選択的能力とは扱われません。
・【重要】3.1 誘発忘れ
上記に伴い、Must能力の一部も選択的能力に該当する場合はその通り扱われ、誘発忘れの警告は出なくなります。
また、追加措置として「ターン周期内に発覚した誘発忘れは、発見された時点でスタックの一番下に置かれる」ように変更されます。現行ルールではスタックの一番上でしたが、新ルールでは一番下に入ります。そのため、現時点でスタックにあるオブジェクトを全て解決した後で忘れられた誘発型能力を解決することになります。
(そのときにもう一度忘れることがありそうな気がしないでもない)
・3.5 ゲーム開始時の引き間違い
ゲーム開始後でも、何らかのリーガルなアクションが起きるまで(普通はセットランドでしょう)の間に気づければ「過剰なカードを引いた」ではなく「ゲーム開始時の引き間違い」として扱われることが明記されました。
・【重要】3.7 違反の見逃し
3.1の変更に関連し、新ルールにおいてプレイヤーは、対戦相手の誘発型能力について注意する義務が無くなりました。そのため、「対戦相手の誘発忘れに気づけなかった」場合でも「違反の見逃し」には該当しなくなります。
(昨日の日記で書いたことはコレに関連しています)
「対戦相手が誘発を忘れたとしても指摘する義務が無くなった」ことから、対戦相手の誘発忘れに気がついても「意図的にジャッジを呼ばない」事が認められるように読めます。例えば対戦相手が赤祭殿の誘発を忘れたことに気づいた上で、「(追加措置でその能力がスタックに入れられなくなる)ターン周期経過後まで待ってから、相手に【警告】(及び格上げのGL)の罰則が出る事を期待してジャッジを呼ぶ」行為も、新ルールでは「イカサマ―詐欺行為」にならない可能性が高いです。
(偉い人からの追加の説明がない限りはこの解釈であっている模様ということで)
なお、昨日も書きましたがこのルールの発効は1月1日からです。Limits/Finalsではまだ対戦相手の誘発忘れに関してあなたは指摘する責任を有していますし、意図的に有利を得る目的で見逃した場合は「イカサマ―詐欺行為」で失格処分を受けることになります。ご注意ください。
・4.3 遅いプレイ
意図する結果及びループを行う回数を宣言せずに、ループするプレイを繰り返した場合、それは今後遅いプレイとして扱われます。
また、「ライブラリーの中身がエルドラージ2枚になるまで繰り返します」のような、「不確定な要素を含むループの終了点宣言」が認められない事も明記されました。そのようなループを手動で行おうとした場合、遅いプレイに該当します。
・4.7 意思疎通規定違反
プレイヤーの意思疎通についての理念が詳述されました。
・プレイヤーは、情報の種別(MTR4.1参照)に関係なく、ジャッジの質問には全て答えなければならない。この際、プレイヤーはテーブルを離れて答えることを要求することができる。
・プレイヤーは類推情報及び共有情報について、誤った情報を提供してはならない。
・プレイヤーは共有情報について、完全かつ誠実に答えなければならない
多分、一般的なコミュニケーションエラーの問題を《Player Communication Violation》で警告出すジャッジが多発したからだと思われる変更。
コメント
それよりもターン周期経過後まで待ってから、相手に【警告】(及び格上げのGL)の罰則が出る事を期待してジャッジを呼ぶ行為の方が、悪質でよりなくしたい、って思ってるってことなんじゃない?あと考えられる意図はジャッジの負担減らしとか。